介護医療院はなぜ新設されたの?

介護医療院とは、2018年に法定化されることとなった新しい介護施設です。

廃止されることが決まった「介護療養型医療施設」に代わって、その役割を引き継ぐ形で創設されることとなりました。介護医療院は今後ますます増えていく医療・介護ニーズに応えていくために、日常生活を送るための介護サービスだけでなく、施設利用者が長期療養ができる医療サービスも併せて提供することを目指した施設なのです。

なぜ、医療・介護ニーズが増加していくと予想されているのかというと、2025年に団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題が直前に迫っているからです。

そのため、介護医療院は医療ケアと介護サービスを必要とする利用者に対応していけるように、医療機能としては日常的な医学管理、例えば喀痰吸引や点滴、バイタルチェックなどを行い、生活施設の機能としては三大介助をはじめ、レクリエーションやリハビリなどの介護サービスを提供します。

介護医療院では、利用者の尊厳を保持することと自立支援を促すことを理念に掲げています。

また、地域への貢献と交流施設としての働きを担っています。ただ単に医療ケアや介護サービスを提供する施設というわけではなく、生活施設としての機能を果たすために、ハード面・ソフト面の両方に配慮することでプライバシーを尊重していくことなどが必要となります。

2025年問題を直前に控え、これから急速に増加していくと予測される医療ケアと介護サービスの両方を必要とする高齢者の生活を支える施設として、介護医療院は大きな期待を背負っているのです。