老健・特養と介護医療院との違い

介護医療院とは介護保険施設の1つです。

長期的な療養や、本格的な医療のサポートを必要とする要介護者に向けて作られた施設を指します。療の管理だけでなく、老人ホームのような生活空間の提供、看取りなども行います。2018年に行われた介護報酬改定の影響で法定化された施設で、2017年に廃止となった介護療養型医療施設の代わりの役割を果たしています。

介護医療院では、要介護認定を受けている65歳以上、もしくは特定疾患がある40歳以上の人が受け入れ対象となっています。

高いレベルの医療・介護サポートが必要な人が対象になるので、要支援1、2の人は利用資格がありません。また、報酬の関係で、症状が重ければ重いほど受け入れられやすいという特徴もあります。

介護医療院では24時間体制で医療サービスが稼働しています。

投薬や注射などの本格的な医療行為もその場で行われます。病院とは違い、介護サービスが充実しているのも特徴です。入浴、食事などの身体介助、リハビリ、レクリエーションなども専門の介護士によって行われます。また、介護医療院に退院期限は無く、最期の時まで過ごす人もいるので、看取りケアがあることも特徴でしょう。

老健や特養などの他の介護施設との違いは、医療の必要度です。

介護医療院はその名前からもわかる通り、医療サービスに特化した施設です。老健や特養などよりも高い水準の医療サービスを持っているので、より医療の依存度が高い要介護者が利用する傾向にあります。